「最近住友商事は変わってきたのではないか?」としばしば聞かれますが、それに対して私は、数字と行動で答え続けるしかないと考えています。2024年度からスタートした中期経営計画2026は、いよいよ最終年度を迎えました。中計2年目となる2025年度を振り返ると、私は、「中期経営計画の戦略を大きく実行に移した年」だったと強く感じています。過去の構造改革を経て、この中計では、「No.1事業群」をテーマに掲げ、成長に向け大きく舵を切っています。社員の中で「ナンバーワンになるのだ、なれるのだ」という意識が確実に強くなりました。社長就任以来、社員との対話を大切にしてきていますが、毎回30人規模の対話の場である「SHINGO CAFÉ」や海外でのタウンホールミーティングの場で、その意識の変化を直に感じています。
こういった役職員のマインドの変化が、事業ポートフォリオ変革を進める推進力となって、米国航空機リース会社の買収やSCSKの完全子会社化等の大型投資や資産入替が進み、利益成長とROEをはじめとする資本効率の改善につながりました。こうした取り組みや実績を積み重ねてきたことで、市場からの当社を見る目も変わりつつあり、それが株価に反映されていると受け止めています。
今、事業環境は地政学的なリスクの顕在化やAIの進化等、想像を超えるスピードで変化しています。このような環境だからこそ、当社にとって強み・競争優位がある、いわゆる「ど真ん中」に資本を投下し、自ら事業を経営し、その価値を高め、必要に応じて入れ替える。そうした事業ポートフォリオを変革し続ける力が、これまで以上に企業価値向上にとって大切になります。これからも利益成長と資本効率向上を実現するため、取り組んでいきます。
2025年度には、目標を超えて史上最高益を実現しました。2026年度は中計2026の最終年度として、さらなる史上最高益の更新にこだわるとともに、より一層の成長に向けた経営基盤の強化を進めていきます。
住友商事グループはいよいよ未知の成長ステージに入っていく。そう考えると、今からわくわくします。