当社グループは、各SBUがそれぞれに目指す「No.1事業群」として成長することにより、社会課題解決を通じた持続的な価値創造の実現を目指しています。この実現の最大の原動力となるのは「人財」です。中期経営計画2026においても、事業ポートフォリオ変革を進め、グローバルベースでSBU戦略を推進し、飛躍的な成長を実現する上で、その重要性が一層高まっています。
地政学的リスクの高まりや生成AIをはじめとする技術革新の進展等、当社グループを取り巻く事業環境は急速に変化し、解決すべき社会課題そのものも変容しています。このような環境下、当社グループはビジネス・ポートフォリオの最適化に取り組み、各ビジネスが発揮する機能が高度化している中、高い戦略遂行能力を持つ人財がこれまで以上に求められています。さらに、中長期目線で事業を構想する力、組織全体を牽引し事業経営をリードする力、現場の継続的な改善・高度化を推進する力等、求められるケイパビリティの幅と質はより多様かつ高度なものとなっています。
投資判断や戦略が合理的であっても、現場の事業推進を担う人財の能力次第で創造する価値は左右されます。人員規模のみでは測れないケイパビリティの幅と質を、組織としていかに確保していくかが重要だと考えています。
こうしたケイパビリティをグローバルSBUとして確保していくためには、世界各地のメンバーが個としての強みを深化させるとともに、組織としてその多様な強みを最大限に引き出し、適切に組み合わせていく必要があります。グローバル一体で戦略立案から実行・バリューアップまでを担うSBU体制を実効あるものとするため、従来日本の住友商事単体を中心としてきた人財マネジメントを、海外拠点を含めたグローバルベースへと拡大します。地域ごとに異なる人事制度・仕組みのうち、一体運営の障壁となっているものについては順次統一化を目指すとともに、個々人の能力・スキル・経験等をより可視化し、グローバルベースでのベストタレントの戦略的な配置を推進していきます。
グローバルSBUを構成する一人ひとりの個としての強みを深化させる上では、個々人が自らのWILLを起点に自律的に成長し続ける姿勢が不可欠であると考えています。住友の事業精神及び当社グループの経営理念を共通の拠り所としながら、コーポレートメッセージ「Enriching lives and the world」に込めた会社の志と個々人のWILLをアラインさせることで、社員はやりがいと誇りをもって仕事に取り組み、自ら高い目標を掲げて挑戦し、「No.1事業群」を目指すことができます。人的資本の投資領域「5つの基盤」への継続的な投資を通じてエンゲージメントを高め、社員の成長が事業の成長を牽引し、その成果が新たな成長機会として社員に還元される好循環を生み出すことで、中長期的な企業価値向上につなげていきます。